「え、だってさっき通信料掛かるから過去の新聞を見るって…」

星は納得していないようだ。

「新聞だと詳しくは書かれないでしょ?
てなわけで、来週、N高校に行くよ!」

「え、なんで?」

「卒アル見るに決まってるじゃん!」

カナの言葉に、星は意味がわからないと言うような表情を浮かべている。


‐「ただいま~」

帰宅すると、

「あーちゃん、遅いよぉ」

半泣きの輝月(きつき)がいた。

「あーはいはい、お腹空いたのね」

星は部屋着に着替えると、

「すぐご飯作るから」

台所に向かった。

すると、

ギュッ

輝月に後ろから抱きしめられた‐。