「好きだよ…なんのために高校追っかけてんのかいみふじゃん。」



私は下に俯きながらそう言った。




私やっぱだめなのかなぁ………




「進展してないし、意識すらしてくれない…
けど、やっぱそういう祐馬くんを私は好きになったんだと思うから
諦めたりなんかしないよ!」




「………なんで…」




蒼が顔を少ししかめた気がする。


え、蒼?なんか今言った?




「俺は?」




誰もいない路地裏で蒼の声が真っ直ぐに響いた。どーゆーことでっ!?




私は蒼にだきしめられていた。