「おい、行くぞ」



もう既に歩き始めていた鬼頭くんを慌てて追いかけ、凛ちゃんたちに頭を下げた。



先に行ったくせに、歩は緩めで待ってくれていることに気づいて、少し笑みがもれた。



「鬼頭くん、傘半分こしましょ?」



傘を鬼頭くんも入れるようにさす。