「おい亮!そのコーラ俺のだろ!!?」




蜜希が急に俺の右手を掴んできた



鬱陶しいなぁ…
もう……



俺が無理矢理蜜希の手を振り払おうとした時だった



「亮のはこっちだよ!!」




そう言って俺の目の前にコーラを持った葉月の笑顔が出てきた




一瞬固まる俺と蜜希…




「…ほら見ろ!」



何故か勝ち誇ったように言い蜜希は俺が持っていたコーラを取った




俺は手を伸ばし葉月が持っているコーラを取ろうとした。
でも,そのとき不意にあの言葉が浮かんだ




“葉月の事,好き…?”




俺は葉月の顔を見て止まってしまった




「何…?何かついてる!?」




葉月は急に顔を真っ赤にし,下を向いた




「…ごめん。何もない」




俺は葉月が持っていたペットボトルをパッと取って蓋を開けた