そう言った梢ちゃんの笑顔は本物ではなかった




俺が本当の笑顔が出来ないから,分かってしまうんだ…




何を無理してるの…?




「亮ーー!!お前ずりぃーぞー」




そう言いながら蜜希が木陰まで走ってきた




とっさに梢ちゃんから空に視線を戻した




「はぁ…疲れたぁーーー」




右手にコンビニの袋をぶらさげながら蜜希がまた寝転がった




「お疲れ」




俺はそう言って平然を装った。




本当は凄く気になる…
あの笑顔…




蜜希が持ってる袋の中から俺はコーラを取った




やっぱ夏はこれだろ!




俺は蓋を開けて一気に口に含んだ