「ねぇ亮クン…?」




空を見上げたまま梢ちゃんは俺に言った




「葉月の事…,好き……?」




あまりに唐突な質問…




俺の目は瞬時に点になった。




好き……って?




「えっ……。」




どう答えていいのか解らない…




すぐ言えないって事は好きじゃないのかな…?



でも,きっとそうだろう。




俺はもう誰も信じれないから…





すると,隣で微笑む梢ちゃんの声が聞こえた




今度は空じゃなく俺の方を向いて




「冗談だよ…」