「鳥,好きなの?」




急に耳元で声が聞こえた
ちょっと透き通った…でも,どこか重みのある声。




とっさに上にあげていた顔を声の方に向ける




そこには木に,もたれ掛かっている梢ちゃんがいた




俺は何とも言えず梢ちゃんを眺めることしかできなかった




「私ね…,鳥サンだけがお友達なんだ。」



何も言わない俺に梢ちゃんが付け加えた…
すらっと言ったその言葉は真っ直ぐに俺の胸に響いた




鳥サンだけがお友達…?




「どういう意味?」




そう言っても梢ちゃんは少し微笑むだけだった




何で…?
だって,梢ちゃんには葉月や唯ちゃんがいるだろ…?




「私,亮クンとはお友達になれそう」




は…?



俺の頭は?に汚染される




意味がよく解らない…