入った瞬間に蜜希がこっちに向かって走ってきた



『亮,遅いってー!!』



蜜希は今日も気合の入った髪の毛を掻きあげて俺に言った




「ごめん。」



まだ完全に起きていない頭…



やばいほど眠い。



『まじで,朝の亮はおもんないよなー…。』



蜜希は俺の目の前で鞄の中から携帯を出しながら言った



おもんなくて悪かったな…



ってか,本当の俺はこれなんだよ。




「んで,いい事って何なんだよ?」




『知りたい!?』



は…?
お前が教えてやるって言ったんだろ?



別にそこまで知りたくないけど,こう言わないと蜜希の機嫌はまた悪くなるに決まってる。



「おう…。」




俺がそう言うと,蜜希は携帯の画面を俺の目の前に見せてきた