ふと横を見ると,梢ちゃんも何故か話に入らず空を見上げていた




何やってんだろ…?




何処か悲しそうな表情を浮かべながら,空を眺める梢ちゃん




そういえば,梢ちゃんが喋ってる所なんて滅多に見たことがない。




とは言っても,俺も花火の日に初めて会ったけど…




でも,あの日も梢ちゃんは1人だった




蜜希と唯ちゃんが喋り,俺も葉月と喋ってたし…




面白いのかな…?
俺達と居て…




「亮ーー,何か飲み物買ってきてぇーー」




蜜希がだるそうな声で俺の裾を引っ張った




「自分で行けよ」




俺はそう言って蜜希から離れた




「じゃあ!じゃんけんにしようぜ!?」




「じゃんけん…?」



俺は突然の事に戸惑った



「よしじゃあ,いくぞ!じゃんけん─……」