またこいつ等かよ…



「亮!この前,本当に心配したんだよ!?」



今日もゆるく茶色の髪の毛をくくっている葉月が俺に近づいてきた




「あ―…悪りぃ…」




そう言われるとこうしか言えない…




「ねぇ,梢(コズエ)!蜜希クンのとこ行こ!」




そう言って唯ちゃんは俺と葉月を残して行ってしまった




梢…
梢ちゃんって言うんだ―…




俺は少しだけ視線を後ろにし,梢ちゃんを見た




梢ちゃんは,黒色の髪の毛に落ち着いた雰囲気を出す女の子



目の前にいる葉月とは正反対だろう…




「今日は,この前の分として溝掃除やってね!?」




ちょっと頬を赤らめて俺にそう言うと葉月も走って行ってしまった




何で俺が怒られなきゃいけねぇんだよ…



俺はそこらへんにあった大きな石を蹴りながら蜜希の所に行った