俺の声に素直に従い秦は指を下げ苦笑いをした




「亮の妹…?」




「おう。」




「お前妹いたのかよ!?何で教えてくれなかったんだよ?」




何で言わなきゃいけないんだよ…
ってか,明らかにいつもの秦じゃない。
相当酔ってんな…




隣にはちょっと退屈そうにした女の子が何かを口に運んでいた




その姿を見た瞬間,俺の神経は全部女の子の右手にいった




……りんご飴!!!




「ねぇ!それどこで買ったの!!?」




俺は初対面なのにも限らず必死でりんご飴を見て言った




「えっ……?」





勿論,そんな言葉で女の子に意味が伝わる訳もなく…





その言葉を最後に一気に沈黙の場となった