それにしても人多すぎだろ…



俺は屋台の方を少し睨む感じに見てコーラを飲み続けた




いくら睨んでも減らない人。
まぁ,当たり前だけど…




俺は飲みきったコーラを足で潰し,芽衣の手を掴んでまた列に入ろうとした




「芽衣,はぐれんなよ?」




と,そう言葉をかけて入ろうとした時だった





「亮ーーー!!」




突然俺を何処からか呼ぶ声が聞こえた




やべぇ…
もしかして…蜜希たち?




俺は恐る恐る後ろを振り返りその声のする方に目をやった





「おう!こんなとこで会うとは奇遇だな」




そう言って薄暗い木の間から女の子と一緒に出てきたのは蜜希ではなく秦だった




「秦…!?」




俺は思わず秦の方を向いて声をあげてしまった