《ヒューーーーーー,バァァァァァーーーーーーーン》




バイブを止めると同時に俺の後ろの方で大爆発したような音が聞こえた




薄暗かった場所が何故か少し明るくなり,その子の方をぱっと見ると




「─…………」




俺の後ろの空を眺めて立っているその子がそこにはいた




さっきとは一転して悲しい目から急にキラキラとした目に変わっていたその子…




その夜空を見上げるその子の顔が綺麗で繊細で……




俺はただただ呆然と立ち止まりその子の顔を眺めていた




《バァァーーーーン》




鳴り止む事のない花火の音…




ぴかぴかと花火に合わせて光るその子顔…




俺は確実に彼女の瞳に引き込まれていた




この子は一体誰…?




でも,もっと知りたいよ…,君の事。




俺はいつの間にかそんな感情が芽生えていた