玄関に向かうために部屋を出ると,いつもとは違い夕陽が廊下に差し込んでいた




《ワン!》




また一番に俺を迎えてくれたのはソラだった




俺は階段を降り,玄関に向かって歩いていった




「亮兄ちゃんどっか行くの!?」




ソラを迎えに来た晴弥が俺の傍に来て言った




晴弥だけ…?



いつもなら一緒にいるはずの芽衣が一緒にいなかったのに少し違和感を感じたが,俺は気にせずに靴を履きながら言った




「おう。じゃあな」




扉を開け外に出ると何故かそこには蜜希がいた




「おう!亮」




は?
何でいんの?



「何してんの?」



「一緒に行こうぜ!!」



そう言って蜜希は俺の腕を掴んで走りだした