「あら亮,携帯光ってるわよ?」




布団を綺麗にたたんでいたお母さんが俺の携帯を渡しながら言った





「あ,ありがと。」




こんな早い時間に誰だ…?




俺は丸い椅子に座り,携帯を開けた




≪葉月だよ!!
 今日の草壁祭り,楽しみだね☆よろしく!≫





葉月…?




何で葉月が草壁祭りに…?




「さぁ,亮行くわよ?」




お母さんはそう言ってさっさと出て行ってしまった




とりあえず,俺は適当に返事を返し病室を出た




外に出ると何処か懐かしい感じがした。




昨日ずっと病院にいたから…?




俺はそんな事を考えながら車の中に入った