｢蜜希，お前本当の事言えよ!｣




俺は蜜希の方を向いて声を少し荒げた





｢本当の事って，何の事だよ……?｣




｢お前な─，俺を騙せるとでも思ってんのか?吐けよ?｣




蜜希は高校の中で唯一信頼できる親友だ…。




こいつにだけには隠し事をされたくない─…




｢そんな…脅すなよ……。｣




蜜希のちょっと弱まった声でも俺は引かずに聞いた





｢じゃあ，言えよ!?｣




少しの沈黙が続いた後，蜜希が小さく口を開いた






｢………実は…な，俺……唯ちゃんの事好きなんだよ─……｣




え…?




唯ちゃん?好き…?




俺の頭の中はまた真っ白になっていった




急に，色々考えていた自分がばかばかしく思えてくる…。
それだけかよ……。