制服に身を包み,鞄を持ちながらこの暗闇の部屋を出た



出た瞬間に俺を襲う光と声。




5人兄弟の俺の家は朝からとても煩い。



特に一番下の妹とその1個上の弟は毎朝喧嘩の日々…



俺はその5人のうちの2番目。



今年で光凌高校の2年。



「あっ!亮兄ちゃんだ!!」



下から俺の姿が見えた一番下の芽衣(メイ)が言った



亮兄ちゃんというのは俺の事。
本名は【榊 亮(リョウ)】



その芽衣の声に1個上の弟,晴弥(セイヤ)も俺が見える場所まで走ってきた



「本当だ!亮兄ちゃん。おはよう!!」




本当に朝から元気な奴等。



よくそんな元気沸いてくるな…




俺はとりあえず階段を降り,芽衣と晴弥の近くに行った



「おはよう!」
「おはよう!」



同じような声で俺に言ってくる妹達。
そんな妹達の頭をくしゃっと触りリビングに入っていった