ちょっと小さな声になった蜜希の声が聞こえてきた




「は?何に?」




俺は布団の中から一気に顔を出して蜜希を見た




でも,蜜希は俺の方を向かず違う方を向いて目をそらした




「祭りだよ…やっぱ嫌…?」




は?
何で一緒に行かなきゃいけねぇんだよ?




「何で?」




「だって男2人なんて寂しいだろ!?」




そう言った蜜希はいつもと違う感じがした
俺だってもう蜜希とは付き合いが長いし,それぐらい分かる。




こいつ,何か隠してる…?




「なぁ蜜希,お前本当にそれだけか?」




「えっ……当たり前だろ…?」




そう言った蜜希の方を向くと急いで携帯を取り出していた
これは蜜希の癖…
嫌な事,隠し事…何かある時は必ず携帯を取り出す。




やっぱり何か隠してる……