「あ─……わるぃ…」
「行ってみたら?」




俺が言おうとした途端に声をかぶせてきたのは祐莉だった




「は?」




「行ってみたらいいじゃん?この頃忙しいんでしょ?気晴らしに行ったら?」




祐莉は俺から目をそらし凄く軽くそう言った




「ほら!!絶対行くべきだって!行こうぜ?!!」




蜜希は俺の目を見てぴょんぴょん跳ねていた




その蜜希の姿が子供みたいでどこかちょっと羨ましく思った




「なぁ─!!聞いてんのかよ亮!行くよな?行くだろ!!?」





俺は一生懸命な蜜希の行動に仕方がなく頷いた




「まじで!!よっしゃーー!」




本当に嬉しそうな蜜希の笑顔に俺もどこか嬉しかった。




でも…
俺の心の中は不安でいっぱいだった…





俺は……俺は─……