はぁ…
なんで俺の家ってこんなに明るいんだよ…




リビングの扉の奥からは芽衣と晴弥がソラと一緒に入って来た




「祐莉お姉ちゃん!ソラっていうんだよ!!」




笑顔でいっぱいの芽衣が全然興味がなさそうな祐莉に向かって言った





「そーなんだ。可愛いじゃん!!」




祐莉はそう言いながらソラの頭を少しだけ触り,またご飯を口に運んだ





そんな祐莉の言葉を聞いて凄く喜んでいる芽衣はソラの頭をいっぱい撫でていた




無邪気に笑う芽衣…



俺も小さい頃はあんなふうに心から笑えてたかな?




まぁ,ありえねぇーか……




俺は自分が今思った事をこの一言で打ち消した




俺の笑顔は本当の笑顔じゃない…




こんなに輝いてない…




所詮,子供だけだろこんなに無邪気に笑えるのは。