一気に明るくなる俺の視界…



眩しいし煩せぇ─…



俺は目を少し細めながら,ゆっくり歩いていった




「あっ!亮兄ちゃん!!おはよう」




階段まで歩いていくと,また遊んでいた芽衣に見つかった




その芽衣についてくるようにして晴弥の声も聞こえてきた




明るい2人の声が頭に響く…




「亮兄ちゃん!亮兄ちゃん!見てッッ!!!」




そう言って晴弥は俺の方に向けて何かを抱いて見せた




1段ずつ下を見ながら階段を降りていた俺は一瞬顔を上げ晴弥の方を向いた




は?
何あれ…?




見た瞬間に俺の頭は真っ白になった…




あのもこもこしててふわふわな毛は何?




俺は自分の目を疑い階段の上で立ち止まってしまった。