『亮?!ごめん…』



「蜜希…さっきの何だよ…?」



俺は怒りを胸の中に無理矢理しまい平然を装った



『わりぃ…でも,メアドは教えてやってもいいか…?』



は?
何であんな奴と俺がメールしなきゃいけねーんだよ…



「何で?」



俺の機嫌はどんどん悪くなる…



『たぶん…無理って言っても,勝手にメールすると思うし…』



蜜希の申し訳なさそうな小さな声に俺は仕方がなく認めた



「分かったよ…。山岡だよな…?」



「おう。覚えてやってくれてありがとう。じゃあな」



《ツー,ツー》



また蜜希に言いたい事だけ言われて携帯を切られた



ったく…
何でこんな事になんだよ……



そう思いながら俺が空を見上げると1羽の鳥が見えた


あの頃から,俺は鳥をみる度に思う…


お前はいいよなー…翼があって…



こんな世界から抜け出す事なんて簡単だろ…?



俺は鳥を眺めながらずっとそう訴えていた…