けど,俺の今してる笑顔は本当の笑顔じゃない…



人を見下すような…いわば人を馬鹿にしてるような笑い方…


この世界で心から笑える人がいるなんて考えられない…



そんな奴絶対ありえねぇー…



『おい亮?』



携帯を耳から離してから言葉を発しなかった俺にまた蜜希が声をかけてきた



「あ…?あ,あぁ……何?」



俺はさっきまでもたれかかっていた木から立ちあがり,またあの公園に向かって歩いて行った




『亮…おまえ,まじで山岡嫌なの…?』



また,そいつの話かよ…



「別に…俺興味ないし。」



俺はちらちらと来る視線の方を睨みながら言った



『でもー…,おまえの事本気またいだぜ?休み時間までお前の姿見に行ってるし…』



そんな蜜希の声を聞いても,俺は別に何とも思わなかった