龍達が来てからの俺達はやばい程はしゃいでいた。



「なぁ亮,それより何で今日誘ったんだよ?」



酔った勢いでいつもは静かな秦が口を開いた



“教室に入れないから”
なんて言いたくねぇー…



でも,少し酔っていた俺はそのまま口に出した



「何か,教室入れなくてさー…」



俺はそこらへんにいっぱい転がってあるビール缶を手で投げた


「はぁ?何だそりゃ?」


結局,秦も芳輝と同じ反応をし笑いだした



はぁ…
まじ情けねぇー



俺の機嫌はさらにひねくれていった



「あっ!もしかして,教室の前で誰かに待ち伏せされたりとか?」


笑いながらそう言ったのは芳輝だった



えっ…?
ってか,何でこいつ知ってんの?



俺の思考回路は一瞬止まり,思わず芳輝の方を見てしまった…。



「えっ?まさか…当たりとか……?」