俺…どうしたらいい?



精一杯空に向かって訴える。




黒い雲で覆われた空には,もう太陽はいなかった。




俺は…いなくなればいいのかな…?




俺は…生きればいいの…?




誰か答えをくれよ―…




いっそのこと,もう泡のように消えてなくなりたい…。




やっぱり俺は人を不幸にさせてしまう。



蜜希には…人一倍迷惑をかけた。
唯ちゃんを,手放す事は蜜希にとって決してプラスにはならない…。




俺がこの手でマイナスにしてしまったんだ…葉月も…芳輝も…



天使…?神様…?
もう悪魔でもいい…



誰か,俺に道を下さい―……




決して間違わなくて誰も不幸にならないような,綺麗で真っ直ぐな道を俺に託してよ……




みんなを傷つけた俺を,今度はみんなを幸せに出来る人間に変えてよ…




俺なんかいらないから―……



頼むよ……
俺は無力なんだ――……