「…あぁ」





俺は炭酸入りのジュースを選び,おつりに手を伸ばした
それと同時にガコンッと音を立て出てくる缶ジュース。





「おい…大丈夫か?
もっと元気出せよ……?」





少し小さくなった芳輝の声に,俺は少し笑い芳輝の頭にさっき買った缶ジュースを当てた






「何でお前がそんな悲しそうなんだよ…?」






そう言い座った地面は,ひんやりと冷たくてとても気持ちがいい。
俺は缶ジュースを地面に置き,芳輝の前にあるチョコに手を伸ばした。





不安そうな表情を浮かべる芳輝の顔は下を向いたまま動かない。





何で…?
そうなりたいのは俺なんだよ─…






何で,芳輝が悲しそうなんだよ─…





シュパッという音を鳴らし缶ジュースを思い切り開けた
そして,口の中いっぱいになるようにジュースを流し込む。





もう…嫌だ。