沈黙の雰囲気の中時間だけが流れる…





静かな静かな時間はゆっくりと俺達を話しづらい雰囲気へと連れて行く。






違う…梢ちゃんが悪い訳じゃない…
違うんだけど……





俺は一人心の中で闘っていた…。






梢ちゃんのせいにしたがる悪魔の自分…
違うといい子ぶる俺の天使…






必死で違うと自分に言い聞かせても,悪魔の自分が邪魔をする…






「ねぇ…,蜜希クンと喧嘩しちゃった?」





だいぶ落ち着いたのか,もう梢ちゃんの声は震えていなかった。





「え…?あ─…うん」





急に喋り出した梢ちゃんの声に少し動揺したが,とりあえず答えた。




でも何で…?
どうして喧嘩したこと知ってるんだろう…?





「ごめん…,やっぱり……蜜希クンが一番辛い…よね‥」