平日の河川敷はやはり誰もいなかった。
普通なら皆学校に行ってる時間だけに,子供の姿など誰一人としていない。
独り河川敷を歩く。
周りには一応数人のお年寄りと数匹の犬がいるが,広い河川敷ではあまりすれ違ったりはしない。
いろんなところに視線を飛ばす…
でも,芽衣ぐらいの小さな女の子は見当たらなかった。
そして変わりに目に入って来たのは,どこかで見たことのある制服だった…
あの制服…,
俺が間違えるはずがない。
あれはどう見ても清凌の制服だ─…
咄嗟にポケットの中から携帯を取り出す。
サブディスプレイに映る8時20分の数字。
絶対間に合わないな…
しゃがみこんで顔を埋めている女の子を横に,そんな事を思いながら通り過ぎようとした時だった…
少しだけ動いた君が誰だか見えてしまった…。
普通なら皆学校に行ってる時間だけに,子供の姿など誰一人としていない。
独り河川敷を歩く。
周りには一応数人のお年寄りと数匹の犬がいるが,広い河川敷ではあまりすれ違ったりはしない。
いろんなところに視線を飛ばす…
でも,芽衣ぐらいの小さな女の子は見当たらなかった。
そして変わりに目に入って来たのは,どこかで見たことのある制服だった…
あの制服…,
俺が間違えるはずがない。
あれはどう見ても清凌の制服だ─…
咄嗟にポケットの中から携帯を取り出す。
サブディスプレイに映る8時20分の数字。
絶対間に合わないな…
しゃがみこんで顔を埋めている女の子を横に,そんな事を思いながら通り過ぎようとした時だった…
少しだけ動いた君が誰だか見えてしまった…。