特に女子達がこっちを見ながらｺｿｺｿと喋っている





時々ちょっとだけ言葉が漏れて聞こえてくる
でも，その言葉は俺に対して凄く苦痛を与えるものばかりだった






『葉月ﾁｬﾝが振られた…』
『また振ったんだって…』
『誰ならいいんだろう…』






皆好き勝手に俺の話題で盛り上がる…
いい加減にしてくれ─…






何でお前等にそんな事言われなきゃいけねぇんだよ…
みんな楽しそうに俺の話題をする。





噂でどんどん広まってく俺と葉月の関係。






余計に学校にも行きたくなくなってくる─……






｢はぁ─……｣






自然と零れ出たﾀﾒ息は虚しく空気と混ざり合った。
俺の心はどんどん悪いものに汚染されていく






俺の心は闇の中の闇…。
もう，誰も信じれなくなっていく─…