玄関に続くフローリングの床を歩いていって,靴を履いた





「いってきます…」






誰にも聞こえないような小さな声でそう呟き,扉を開け日差しの強い世界に出て行った






2段ぐらいの小さな階段を降りて,門を開ける
そして,歩き出そうとしたが俺の足は門の前でピタッと止まってしまった…






と,いうよりも俺は何処に進めばいいのか分からなかった
芽衣を探しにいくとは言ったものの,よく考えると俺はソラの散歩なんてした事がない…






どうしよう…
道分かんねぇ─…







出だしの悪いスタートを切ったものの適当にぶらぶらと歩いていくことにした






とりあえず,最初はFCチームの練習場所…
河川敷に行くことにした





大体犬の散歩ルートと言えば,河川敷か昨日の噴水公園ぐらいだろう…






高校とは全く逆方向に向かっているからか,同じ高校の制服を着ている奴等とよくすれ違う。
そして,何故か俺の方向には視線が飛び交っていた