焦っているお母さんの顔。
そりゃ,芽衣がいなくなったら一大事だよな。





晴弥よりも……。






「………分かった」






俺はそれだけ言葉を溢し,煩いリビングから席を立った






とりあえず,2階に上がり服に着替える。
久しぶりに着る私服。
適当にタンスから取り出し,台の上に置いてある携帯を取った






そしてさっき来た道をまた戻り階段を降りた。






洗面所に行きとりあえず適当に髪の毛を整える。






すぐ帰ってくるし,適当でいっか…






俺はすぐにワックスの蓋を閉め,棚に戻した。
そして鏡で最終チェック。






いつもと何も変わらないが,ただ一つ。
今日はレンズではなく眼鏡だ





鏡に映る黒ぶちメガネが少し光って見える。