喫茶店の入り口を出て、公園まで全速力で走った…





小さな噴水がある小さな公園。
俺はその公園のベンチまで息をきらしながら走った






ポケットの中が震える…
嫌だ…怖い。






きっとこの着信は蜜希だから…





俺は、咄嗟にポケットの中から携帯を取り出し地面に捨てた






もう、こんなものいらない─……






ころころと転がっていく携帯





俺はそんな携帯をずっと眺めていた
お前なんて嫌いだ…






すると、その携帯は誰かの目の前で止まった






あの靴……