動揺する心…




思わずおかしくなりそうなぐらいだった─…





何…,この感覚…?




「お前…本気でいんの?」




蜜希の目は変わらない





分からない…
俺にだって分からない─…





ただ─…
さっき蜜希の言った一言で俺の頭はあの子で埋め尽くされたんだ…




そう…栞で…
何でこんなに栞が出てくるの…?




違う…,絶対に。
この感情はあの泣顔を見たからだ…




この感情はそういう意味じゃない……?




「…いねぇよ」





俺は冷水のグラスから出る汗をじっと眺めて無理矢理気を紛らわした




そんなんじゃない─…