正直な所,俺は早く済ませたかった…




蜜希の事は勿論気になる…
でも,あの子…そう栞。





栞が帰ってしまうかもしれない…





気になるんだ栞の事…
あんな泣顔見た後に,気にならないはずがない─…





「なぁ蜜希,俺急いでるんだけど─…」





そう言うと蜜希は携帯をパタンとしまいレモンティーを一口飲んだ
そしてようやく喋り出した





「悪ぃ…亮。俺,お前に一つだけ聞きたい事あんだ…」





蜜希は真剣な瞳で俺の目を見る




「…何だよ?」




その目に少し圧倒されてしまう…
俺はちょっと控えめに言った





「お前さ…好きな人でもいんの?」




そう言った蜜希の声に俺はレモンティーを吐きそうになった




「は…?何で?」