俺が電話をかけたのは,いっつもコンビニに溜まっている中学からの仲間だった




『もしもし?』



「芳輝(ヨシキ)?お前今日暇?」



『は?お前学校は?』



「教室入れねぇーんだよ…」




まじ,情けねぇー…
誰が聞いても意味不明な理由。




こうなったのも全部密希のせいだろ…



俺はその辺に転がっていた缶を思いっきり蹴った




『はぁ?お前意味分かんねぇー!!』




案の定,芳輝は笑いながら俺に返事を返してきた




俺だって意味分かんねぇーよ




「まぁ,とにかく今日サボれねぇー?」



俺は公園の自動販売機でジュースを買いながら芳輝を誘った




『解ったよ,しょーがねぇなぁー…今日は亮のためにサボってやるよ!!』



「別に嫌だったらいいけど…?」