「えっ…?もしかして…,晴弥クンから聞いてない?」




「…うん」




何の話…?




俺の心は彼女の声に惹かれるように聞き込んでいった





「助けてくれたの…。晴弥クンが…」




「勇クンを…?」




「うん…。」




栞は下を向きながらゆっくりその時の話を教えてくれた






「河川敷でやってるFCチームって知ってる…?」





「うん…」




あそこは…,
俺も昔行っていたから勿論よく知っている…




FCチームと言うのは,0歳から12歳ぐらいまでの子供が集まってサッカーをする所




つまり,普通のサッカークラブみたいなもの。




でも,まさか晴弥がFCに入っていたなんて…
俺はこの時初めて知ったんだ…。