浴衣を着てなくても見た瞬間に分かった



お祭りの時出会った君だろ…?




「勇(ユウ)…。」




その声が聞こえてきたのは俺の後ろ…
晴弥の声だった




「ごめん晴弥…オレのせいだよな……」




一瞬にして気まずい雰囲気になる病室




なんか居ずらい…




俺はあの子の方を向いた




やっぱり,透明な肌にりんごのような頬,大きな瞳…




どう見てもあの子…



すると,俺の視線に気づいたのかあの子もこっちを向き俺の方を向いて手招きした




飼い犬のように歩いてしまう俺の足…




この時からもうすでに俺は君の虜だったのかな…?