「大丈夫…?」




俺は晴弥の頭をくしゃと手で触って言った




「うん!!」




いつもの元気な声を発した晴弥に俺は安心した




真っ白な部屋にいる焼けた晴弥は凄く際だって見える



晴弥何でこんな焼けてんだ…?



でも,そんな事より今は晴弥に聞かなきゃいけない事がある



「晴弥?お前,この傷どーした?何でなった?」




俺がそう言うと,晴弥は急に黙り込み下を向いてしまった




ただの子供同士の喧嘩か…?




そう思った時だった…




《ガラガラ》




急に勢いよくドアが開き,誰かがドアの前に立っていた




俺は目が点になってしまった…




見るとそこには,晴弥と同じぐらいの年の子と手を握ったあの子がいた―…