「亮君!!晴弥君気がついたよ?!」




そう言って俺がいたベンチまで走って来てくれたのは,さっき晴弥を診てくれていたナースの人だった




この人も倉間先生。



蜜希のお姉さん…




「あっ…,ありがとうございます。」




その声を聞いて俺は立ち上がり2人に軽くお辞儀をし,晴弥の部屋に向かった




《ガラガラ》




ドアを開けて部屋に入るとそこにはキョロキョロと目を動かし続ける晴弥がいた




「…!亮兄ちゃん!!」




俺の姿を見つけるとすぐに晴弥は俺の名前を無邪気な声で呼んだ




「晴弥…静かにしな?」



俺は出来るだけボリュームを落として言い,晴弥の近くに行き丸い椅子に座った