俺は診察室から出て,病院の自販機まで足を運んだ





家から走ってきただけなのに俺の喉はカラカラだった





はぁ─…
疲れた…





そう思いスポーツ飲料を買おうとした時,俺のポケットの中で何かが光り震えだした





俺は一瞬上を向いて病院の丸時計を見た





10時10分……




蜜希…?




俺はジュースを買って近くにあったベンチに座った





ポケットの中から携帯を取り出す。




〔メール一件〕




そう書いてある携帯を開くと,やっぱり蜜希からだった




≪今日,学校来ねぇーの?≫





俺が休んだり遅刻したりする時はいつも蜜希からメールが来る