俺はとりあえず倒れてしまった晴弥を抱きあげた




「晴弥?!晴弥??!!!」




声を呼んでも頬を抓っても何の反応もない晴弥…




何で…?
何があったの…?




そう思っても今真実を知ってるのは少なからずこの傷だらけの晴弥だけだろう…





肝心なお母さんは仕事だし…




車を運転出来るくせに祐莉はビールを飲んでるし…





勿論芽衣に言ったって,泣き喚くだけだろう…




仕方がなく,俺は晴弥を抱いたまま病院まで走った





いつの間にか重くなったような気がする晴弥の体重。




晴弥も日々成長してるんだなー
っと,何処か実感させられるような感じがした





こんな小さな餓鬼でも成長してんのに,俺はまだまだ成長しない…





まだ全然闇から抜け出せない‥。