普通の人なら,傍に行って抱きしめてあげたりするんだろう…?




普通の人なら,もっと何か慰めの言葉を言ってあげるんだろう…?




でも,俺にはそんな事が出来ない…




そんなちょっとした事なのに…それが出来ないんだ





俺は闇の住人だから…




隣では涙を浮かべながら湖を眺める梢ちゃん。




何とかしてあげたい。




そう言う気持ちはある…




でも,行動に移せない。





「もうそろそろ戻ろっか…」




梢ちゃんはさっきあった涙を魔法の様に一瞬にして消した




「えっ…でも─……。」





「もう大丈夫。ごめんね?」




その笑顔止めて…
俺まで苦しくなる……