ここは何処…?




そんな言葉しか浮かんでこない…




でも,それを人に聞くような事はしてはいけない気がするんだ…




昨日降った夕立のせいか,地面は少しぬかるみ滑りそうになる
上手く歩けない




前を歩く梢ちゃんはさっきと変わらずすたすた歩いて行ってしまう




やべぇ…
ここで梢ちゃんとはぐれたらまじで迷いそう……




それぐらい周りは木と木だけで何も無かった




ただ,葉から出る木漏れ日だけが俺の行く道を差してくれているみたいに光っていた





─………





何分歩いた…?




俺は何回もこけそうになりながら梢ちゃんの後ろを懸命に着いて行っていた




この視界になってからだいぶ歩いた気がする…




でも,まだまだ外に出られるような気配がない。




どんだけ歩けば出口はあるんだろう…