ショッピングモールのフードコート

2人で座って別々の方向を向いている


時々視線を合わせて

一言二言話してからまた元に戻る


喧嘩したわけじゃない

これが今の私たちの形ってだけ


目線は交わらないけど

多分同じことを考えている


“永遠に続く想いなんてほんの少ししかないんだ” って


だから私たちはそのほんの少しじゃなかった

ただそれだけ


明日からは他人、それが上手くいっても友人の2人


きっと世界がガラリと変わるようでそうでも無いんだろうななんて

よく分からないことを考えながら

2人同時に席を立ち『帰ろっか』と言ってフードコートを出た