君の上へ馬乗りになって

その男の人の割に細くて白い首に手をかざす


それから親指を交差させた手できつく君の首を絞めた


私はそんなに力が強いほうじゃないけど数秒もこのままだと

首にうっすらと私の手の跡がついているのがわかった


君は辛そうな苦しそうな表情と怯えた目で私を見上げている


ううん、ちがう

そんな顔君はしないし

そんな君は好きじゃない


私の大好きな君を返してよ

返してくれないならひとつだけお願い聞いて

“最期に1回だけでいいから笑ってよ”

そしたらそのまま永遠に私の隣にいさせてあげるから