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夕暮れの赤い空。

少し眩しい日差しを浴びながら、私と佑斗はいつもの帰り道を歩く。



「寒くなってきたな」

「そうだね〜…」



ただ、いつもとは違って少し距離がある。


前までなら手を伸ばせば触れられる距離だったのに

今は手を伸ばしても届かない。


そのくらい距離をあけて、並んで歩く私達。


いや………

距離を取ってるのは、私だ。