「石川〜 日誌書けたか?」
「あっ…はい!書けました…!」
タイミング悪く、先生が現れたことにより最後まで聞けず。
「えっと……なに?」
「………なんでもない」
先生がいなくなってからもう一度聞いてみるけど、佑斗はなんでもないの一点張り。
「帰るぞ」
「えっ」
「なに。俺と帰るの嫌?」
「そうじゃないけど……」
寧ろ、一緒に帰りたい。
でも……いいのかな?
彼女に怒られない?
嗚呼、でも。
私達は『幼馴染』なだけで
それ以下でもそれ以上でもない。
なら
「……一緒に帰りたい」
これくらいは、どうか許してほしい。