「相沢さん、ちょっと話があるんだけど、ついてきてくれる?」
「えっ? 私?」

 思わず、絵美ちゃんと顔を見合わせる。


 私、この子たちに何かしたっけ?


 普段からあまり話さないグループの子たちなんだけど。
 少し派手で、クラスの女子のリーダー的な感じの三人。

「りかちゃん、わたしも……行こうか?」

 絵美ちゃんが心配そうに声をかけてくれた。

 だけど、絵美ちゃんまで巻き込むわけにはいかないから、私は「大丈夫だよ」って言って断った。
 なんだかとてもピリピリした空気を感じたから。