みんなで、

「綺麗だね」

なんて言って、笑ってたんだ。

でも、その瞬間、リカが倒れた。

ドサッという音、流れる血。

私の顔は、真っ青になっていった。

なん、で?

頭にはその言葉ばかりが並ぶ。

なんで?

どうして?

リカ、どうしちゃったの?

そこからさきの記憶は、全く思い出せない。

記憶があるのはその次の日からだった。

病院に行くと、お医者さんが出てきて、

「原因不明の、しかし、死に至る病気です」

と言われた。

私の目の前は真っ黒に塗りつぶされたようになって、なにも、言えなかった。

隣にいた、ミツくんもイツくんも、言葉を失ってる。



「ど...して、なんですか?
どうして、リカなんですか?」