『おめでとう、2人とも』



そんな声が聞こえた気がした。

でも、私の隣にいるのはミツくんだけ。

私とミツくんは、顔を会わせて笑った。

そんな時、ミツくんがポケットのなかを探りだした。

どうしたんだろう?

そう思った瞬間、私の前に差し出されたのは指輪だった。



「ミツくん?」

「俺、ずっと決めてたんだ。
夢が叶ったら、莉梨逢にプロポーズするって。
莉梨逢が好きだ。
俺と、結婚してくれませんか?」

「...っ!」

「莉梨逢?」

「私も、ミツくんのこと、気づいたら好きになってた。
だから、私をミツくんの、お嫁さんにしてください」

「ああ」


そして私達は、笑いあった。